会長釣行記

　今回私は私事で参加できず、伝聞記事です。当会初の11月後半の 釣り会は例年にない大寒波が北海道上空に居座る中で行われました。幸 い波風は然程でなかったようですが明け方の冷気は身にしみたそうで す。寒くなればカジカが寄るはずで、巷では良い話が出ておりますが、 三連休の後半という事であるいは釣られた後であったか、思うように釣 果が延びませんでした。ではいつものように順を追って紹介していきま しょう。
　まずバスは静内川を過ぎ、故平根先生が愛した元町を過ぎると程なくカ ジカの名場所有勢内です。この西の外れがロクマップ川。中江、笹島の 地元コンビが先陣を切りました。笹島氏はカジカをそろえて3位 でしたが中江氏はカジカも小型で11位。
　東静内を越えれば次なる 名場所は春立。氏家氏率いる勝間、オブ芦崎の明治コンビ、新人高橋、 本年初参加の武田の5名が挑戦です。ここはテトラの間からの釣 りになるため今回のように潮が上げてくるときには釣りづらかったので はないでしょうか。狙いのカジカは釣られた後だったか氏家氏の中型が 最高で後はハゴトコの散発で勝間氏7位、高橋氏8位、武田 氏16位。芦崎氏も残念ながら入会ならず。ただし流石は名人、氏 家氏は大遠投で物にした50センチ級アブで準優勝です。氏家氏は これでアブラコ10傑入り。近年では昨年の栃真賀氏以来の快挙で す。
　バスが布辻川（ぶしがわ）を渡ると三石です。かつて三石大階段と よばれた名場所は盈進（えいしん）と言うのだそうです。岩本、栃真 賀、西江とそうそうたるメンバーが降り立ちました。しかしここも苦 戦。岩本氏は40超えのアブラコと中型カジカの重量で辛くも優勝 しましたが、栃真賀氏は小型のアブラコで10位、西江氏はハゴト コで14位。
　すぐ隣は通称越海便所前には古川、北市の、これまた ベテランコンビが挑戦。ここもカジカがこまイ！35センチを超え ません。古川氏6位、北市氏はなんとブービー。
　三石港を過ぎて すぐ、三石川までの間には、南氏が中間のチョロ川のチャップ川に、三 石川寄りには大内氏がそれぞれ入りました。このあたりが場所としては 一番良かったのでしょうか。あるいは連休に一番人が入らなかったか。 南氏は中の上の型のカジカで4位。大内氏は50にもう少し というアブラコでしたが重量不足で5位。
　ここから先は孤高の釣 り人の世界となります。まず浜荻伏には今回も橋本氏。氏はなぜかここ がお好きのようです。今年は残念ながらハゴトコで13位。井寒台 では親分佐藤先生が来られず佐藤廉洋氏が一人降りましたが空振りで 9位。終点浦河港右側の向別川には松橋氏。手前の東井寒台でテトラの 上からデカカジカを上げる人を眺めつつ、こちらは安全第一の釣りでコ ジカを釣って12位。
　総じて期待したカジカに裏切られた感じです。潮が上げてくるという釣 りづらさ、三連休の最終日という悪条件が災いしたのでしょうか。大型 を上げた方はいずれも遠投を得意とする人というのもそれを裏付けるよ うに思います。
　直会は去年に続いて春光園でした。一年ぶりの懐かしい味を堪能してい ただけましたでしょうか。