- 例会成績
- 釣行記
- 大漁報告
- 点描
順位 | 氏名 | 合計点 | 重量点 | 身長1 | 身長2 | 場所 | 備考 |
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優 勝 | 古川孝士 | 1213 | 386 | 432 アブラコ | 395 カジカ | 濁川 | 身長優勝 |
準優勝 | 栃真賀透 | 1207 | 374 | 420 アカハラ | 413 カジカ | 落部 | 身長3位 |
3位 | 氏家武 | 1149 | 394 | 385 カジカ | 370 カジカ | 遊楽亭前 | |
4位 | 岡本英士 | 1121 | 290 | 431 カジカ | 400 カジカ | 鷲ノ木 | 身長準優勝 |
5位 | 天崎吉晴 | 1120 | 342 | 395 アカハラ | 383 アカハラ | 奥津 | |
6位 | 中江政美 | 1096 | 310 | 412 アカハラ | 374 アカハラ | 由追 | |
7位 | 高橋秀和 | 1093 | 352 | 380 カジカ | 361 カジカ | 奥津 | |
8位 | 澤雅美 | 1085 | 280 | 405 アカハラ | 400 アカハラ | 奥津 | |
9位 | 大内誠一 | 1037 | 298 | 403 アカハラ | 336 カジカ | 山越 | |
10位 | 鈴木恵一 | 1000 | 270 | 375 カジカ | 355 カジカ | 遊楽亭前 | |
11位 | 南勝 | 984 | 268 | 360 アブラコ | 356 アブラコ | 落部 | |
12位 | 後藤田敏彦 | 960 | 266 | 350 カジカ | 344 カジカ | 由追 | |
13位 | 前田靖 | 959 | 232 | 396 カジカ | 331 カジカ | 山越 | |
14位 | 松橋満佳 | 931 | 232 | 365 アカハラ | 334 カジカ | 由追 | |
15位 | 福田馨 | 925 | 230 | 380 カジカ | 315 カジカ | 遊楽亭前 | |
16位 | 小野江和則 | 890 | 188 | 355 カジカ | 347 アブラコ | 由追 | |
17位 | 勝間孝史 | 807 | 130 | 363 アブラコ | 314 アブラコ | 鷲ノ木 | |
18位 | 大田政吉 | 787 | 150 | 335 カジカ | 302 カジカ | 森漁港 | |
19位 | 長島弘毅 | 753 | 158 | 301 アカハラ | 294 カジカ | 遊楽亭前 | ブービー賞 |
20位 | 小原佑介 | 733 | 108 | 345 カジカ | 280 カレイ | 奥津 | |
21位 | 笹島日出晴 | 633 | 68 | 302 カジカ | 263 カジカ | 遊楽亭前 | |
ゲスト | 堂上治雄 | 1179 | 404 | 395 カジカ | 380 カジカ | 鷲ノ木 | 来賓優勝 |
ゲスト | 田村全 | 929 | 222 | 354 アブラコ | 353 カジカ | 遊楽亭前 | 来賓準優勝 |
例会長釣行記 後藤田敏彦
早いもので今年も納竿会の季節になってしまいました。今年は優勝にからむ人が多く昨年に続く白熱した争いになった事もあってか、参加者多数となり例会長としてはうれしい限りでした。行きの酒宴では堂上さん提供のお酒も振る舞われていつもよりバスを停める回数が多かったのはご愛嬌。それでも11時前には遊楽亭の前に着いてスタートとなりました。
天候は微風で快晴の空を時折ガスが覆うといった穏やかさでしたが、波の方は地元漁師によると前日まで相当荒れたとの事で噴火湾としては高めでした。もちろん釣りにはなるのですが濁りとゴミに苦しんだ方もかなりいたようです。また月令はほとんど新月で星空が見事な上に獅子座流星群の極大を一週間後に控えていた事もあって星が良く流れる夜でした。
釣果はというと、超大物は出なかったものの、頑張った人には40越えのアブラコ、カジカが、頑張らなかった人にもカジカを中心にそれなりに、といったところで、ボウズの者は一人もなしという結構なものでした。一年を締めくくるにはこういった平和な場所がふさわしいとあらためて思った次第です。
直会は恒例の遊楽亭で行いましたが、年々料理がバージョンアップしている感じで初めは食べきれないのではないかと心配になるほどでした。しかし若いオブザーバーや健啖家の若い会員がぺろりと平らげてくれて見事でした。締めくくりは年間優勝となった栃真賀氏の挨拶となり、氏らしからぬ(?)謙虚なお話に「さすが優勝常連者は違う」と一同感じ入った次第です。
総合優勝、身長優勝 古川孝士
吾輩はカジコである。名前はまだ無い。どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした濁川でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは釣り人といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。此釣り人といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し目の前にあったイカゴロを何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思わずくらいついてしまった。但(たゞ)彼の掌(つりざお)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。浜辺の上で少し落ち付いて釣り人の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
《短評》優勝などと微塵も感じずただひたすらにU氏よりも大きなカジカをつろうとする筆者の気持ち、また「まちがって」つられてしまったカジコの気持ちが非常によく表れている書き出しであろう。普段なら飛び上がるくらいうれしい身長賞のあぶらこのことにはふれず、ただひたすらに大きなカジカを狙ったところに今回の芥川賞受賞(優勝)につながっていると思われる。(※たまたまです・・・)