2007年 第6回 10月7日襟裳港~第二集落


  • 例会成績
  • 釣行記
  • 大漁報告
  • 点描
順位氏名合計点重量点身長1身長2場所備考
優 勝栃真賀透1450572445 アブラコ433 アブラコ第一降口 
準優勝西江渉1253412446 カジカ395 カジカ第一降口身長3位
3位古川孝士1246376480 アブラコ390 アブラコオノドリ岩身長準優勝
4位後藤田敏彦1187370405 アブラコ412 アブラコ第一降口 
5位岩本満1142326420 アブラコ396 アブラコ西東洋 
6位笹島日出晴1110330396 アブラコ384 アブラコ油駒 
7位南勝1077289515 タカノハ273 アブラコ南東洋身長優勝
8位中江政美998252435 アブラコ311 アブラコ岬漁港 
9位小野田正男974239367 アカハラ368 アカハラ西東洋 
10位松橋満佳879181366 カジカ332 アカハラ岬漁港 
11位橋本淳827169358 アカハラ300 アカハラ油駒 
12位勝間孝史805155377 アブラコ273 アブラコ第一降口 
13位佐藤廉洋701139289 アブラコ273 アブラコ南東洋ブービー賞
14位佐藤康行58593250 アブラコ242 アブラコ南東洋 

会長釣行記

 前回は積丹半島を台風が直撃すると言う予報で異例の例会中止に追い込 まれ、実に3ケ月ぶりの医釣会となりました。この日を待ちわび た会員の気持ちが通じたのか、今回は近年では余りなかった良い条件で 釣が出来ました。襟裳の天候は晴れ、夜は満点の星空を満喫いたしまし た。ほぼ無風で、帰りに眺めた岬の風力発電機は全く回らずとぼけた姿 をさらしておりました。太平洋上には台風が二つもあって、流石にうね りだけはいかんともしがたいものがありましたが、波自体は襟裳として は十分穏やかな部類でした。
 さて今回もバスを降りた順に紹介いたしましょう。 一番は西東洋の鷲岩におりた岩本、小野田ペア。ベテランらしくお二人 とも控えめの釣果でまずまずの成績なのは流石。岩本氏5位、小 野田氏9位。
 二番手は本年の年間優勝をほぼ確実にしている古川氏が単身オノドリ岩 に挑みました。48cmという見事なアブラコはため息物でしたが、 それでも本日の身長優勝にならないところがすごい。身長準優勝。総合 3位。
 ここからは東洋、油駒の核心部に入ります。本日の運転手さんは温厚な 人で狭い旧道をいやがらずに入ってくれてこの辺の入釣は楽々でした。 次は南、佐藤(康)、佐藤(廉)の南東洋組。一見平凡なわんどですが タカノハの名場所との事で皆さん一発狙いです。まさか釣ってくる事は あるまいと思っておりましたが、南先生が50cmオーバーの真黄色 の座布団をしとめ提出用の袋に納まりきれずにバッカンごと提出。当然 身長優勝ですが総合ではなんと7位止まり。本日のハイレベルの 釣果が判ろうと言うものです。南先生は今年一年タカノハが釣れる事を 念じ続けていたとの事でようやく宿願がかないました。佐藤ペアは残念 ながらハゴトコ参発の空振りでブービーの譲り合いでした。ただ佐藤先 生には際どい当たりがあって糸を切られたとの事。あるいはタカノハ だったのか。次回は襟裳のお作法にのっとってブットい鉤素で臨んで下 さい。
 油駒組の笹島、橋本ペアは東洋の漁港から優雅に出発です。釣の方もマ イペースで笹島氏6位。橋本氏11位。 バスは国道に戻って襟裳岬を目指します。第一降口では栃真賀、西江、 勝間、後藤田の健脚?四人組が闇に消えました。ここは本日の千 石場所で、大型のアブラコをそろえた栃真賀氏が優勝、対する西江氏は 長さのあるカジカで応じて準優勝。後藤田は朝になってから型物アブラ コの連発で4位。勝間氏は成績こそ12位と振るいませんで したが締め切り間際に40cm近いアブラコの引きを堪能して満足の 様子でした。
 しんがりは襟裳第一集落におりた中江、松橋ペア。東海岸はうねりがか なりきつかったようでちょっと苦戦したようです。岬港寄りでまずまず のアブラコを上げて中江氏8位、松橋氏10位。
 審査はいつものドライブイン車屋で行ないました。名物のオバチャンが 亡くなった事を今回知りました。後を継いだ息子達がにこやかに我々を 迎えてくれ、以前より薄味で食べやすくなったラーメンを頂きました。 息子さん達もオバチャンの遺志を継いで頑張って欲しい物です。
 今回の例会で懸案でありました代替大会の開催を決めました。11 月25日に静内~浦河で行ないます。従って噴火湾の大会では納竿 会は行なわず25日に春香園での直会となります。当会としては秋 が深まってからの初の大会です。カジカが待って居てくれるといいです が。

総合優勝  栃真賀透

 昨年釣り上げた52.5cmの油子のことが忘れられず、再度えりも町第1降口で下車した。撒餌・ゴロ・特製ゴロ漬け餌を十分用意し、重い荷物を担いで足早に坂道を下る。心はすでに釣師になっていた。海岸に到着すると予想以上の波があり、当初予定のゴジラ岩入釣は難しそうだ。とりあえず小川を挟んで右側から私、西江、勝間、後藤田氏の順で竿を出す。私は三人よりもやや離れたところで周辺の様子を伺う。すると左側は波が高いものの私の釣場に限っては前方の岩場で波が死んでいた。暗いうちは15~30mの近投で油子・カジカを狙うことにした。するとすぐにハゴトコの当たりだ。リールを巻いて魚をあげると仕掛けを丸飲みしている。(仕掛け針は丸セイゴ13号)針が小さいため、すぐに外すことができたが、餌の食い方から見て相当数の魚がいる予感がした。すぐに特製ゴロ漬けサンマをつけて投げると、今度は本命の油子・カジカが釣れ始める。左側の竿にも弓なりの当たりがあり、急いでリールを巻いてみると、42cmの油子が口をパクパクさせながら上がってくる。2時間弱で8匹、予想以上の釣果だ。
 午前2時過ぎ、西江氏が立岩周辺に移動する。「向こうで待っていますから・・・」という言葉に誘われて、私も1時間後に移動する。潮も引き始め、立岩の平盤で竿を出すことにした。この周辺はポイントの連続であるが、以前よりも昆布根が少ない。(根掛かりなし)竿を投入するとすぐに当たりがあり、40cm前後の油子が入れ食い状態になる。隣の西江氏も休むことなく竿を上げては餌をつけて投入している。およそ2時間、ほとんど休む暇がない。ワンポイントで10数匹の釣果。全て油子の型揃いだ。審査袋に40~45cm前後5匹を入れ、午前6時15分納竿。えりも方面としては早い竿じまいとなったが、十分過ぎるほどの釣果だ。審査に出した油子はすでに硬直して縮んででいましたが、5匹の総重量で高得点を稼ぎ、久しぶりの総合優勝。今年も第一降口周辺は期待以上の釣行となった。
 皆さんも一度第1降口に入釣してはいかがですか・・・!?

身長優勝  南勝

交綸会の仲間が今年7月に南東洋で釣ったタカノハの姿が焼きついていて、更に9月30日は中央支部予選で59のタカノハを見せられて益々夢を追いたくなった。9月23日の西旭への釣行では、コンブの切れ端交じりのゴミに5号ナイロンの道糸がブツブツ切られてしまい、エリモ用にリールのすべてを6号ナイロンに取り替えた。リールは大物用にドラグ付きのダイワパワーサーフQD「真鯛」とした。竿はエリモ用北海道仕様のダイワ、ロングビームーT 30-460の長竿でローシートを用意した。夢の場所には、単独行では入れない。佐藤先生と佐藤さんが、平もの狙いで入るということで同行して念願の南東洋に入ることができた。恵庭の三宝のマスターが一日で「盆と正月のように」4枚釣った時の仕掛けは、ネット天秤であった。これを、まねて大村式ネット変則天秤仕掛けを使用した。コマセは永井名人から凍らせてクーラーで持って行くこと、との指示に従い永井さん製作の「ゴロアミ」を使った。下針にはイカゴロ用3本針にした。マスターのいう「ゴロアミにイカゴロ」をきれいな水の流れる川の出口、この環境にぴったりの南東洋湾どうでひたすら打ち続けた。エリモでは、竿を2本しか使用しない。大物がついた時に糸絡みなく揚げやすいようにとの配慮である。大物にハリスを切られないように、8号の糸で結ぶことも忘れない。夢を実現すべく、その時に備えている。午前6時に干潮になって潮が止まった。最後のサービスに、ゴロアミをたっぷり入れて投げていた竿が波もないのに前に倒れた。ゆっくり、次の仕掛けにゴロアミを入れて手返し良く仕掛けを換える準備をして。リールを巻きだした。ごつごつとの手ごたえが、底に刺さる。一瞬軽くなったが、波打ち際で反転する。竿がゴミがついたように半分まで曲がるが、ドラグがついているので思いきりあおって、とうとう波打ち際に引き上げた。くねくねと身体を捩じらせるのを。竿立ての位置まで引っ張ってきたところ、針が外れた。「フー」と息をついた、「タカノハだ」。メジャーを当てると50オーバーで52か57か判然としなかったが、審査で51.5センチであった。日勝岩崎で今回と同様にイカゴロで釣ったタカノハ48の自己記録更新だった。佐藤先生も中りが有ったが、5号の糸は切られた。2の5の総合点では1000点オーバーであったが、14人中7位であった。前の51.8のヒラメの時も4位だったか、このような時には、恨みを買わないように、身長賞で良い。返す返すも残念なのは、氏家先生が参加されていなかったことで、実物をお見せしたかった。一緒に降りてくれた両佐藤さん、夢を実現させて頂きありがとうございました。


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