例会長釣行記　　由川哲也

　異例の夏の酷暑も嘘のように最近の朝晩はめっきり冷え込んで寒くなって来ました。
　　1週間前、豪雨による土砂崩れが発生して国道が通行止めになったため大会範囲の変更も危ぶまれましたが、速やかな復旧により予定通り第6回例会は日高、えりも方面に場所を移し、荻伏港～様似港の範囲で行われました。会員11名に加えゲスト紅一点1名の総勢12名の釣りキチを乗せたバスは定刻どおり札幌を出発しました。今回は松橋氏がいないおかげで？美沢PA、新冠レコード館道の駅で順調にトイレ休憩を挟み、予定より早く三石道の駅に到着しました。
　　三石道の駅で着替えを行い、カジカが少しずつ岸寄りしてきたと言う事前情報と越海近辺でバス内から眺めた海の状況はほど良い風と波で絶好の釣り日和と期待に胸を膨らませた釣りキチ一行はそれぞれの戦場に降り立って行きました。21時15分頃には第1陣、西田氏が東栄で下車。しかし越海近辺で眺めた海況とは打って変り、荒波と底荒れのため苦戦を強いられ、カジカの姿は見えなかったものの型者クロガシラを揃えて総合4位に。
　　第2陣は乳呑川に高橋氏、ゲスト樋口氏両名が下車するも、荒波と底荒れのため浦河港まで移動して高橋氏はこちらも型者クロガシラを揃えましたが一歩及ばず総合6位、樋口氏は初めての例会参加で緊張のためか実力を発揮できず貧果に終わりましたが来賓優勝となりました。今回の雪辱を晴らすべくまたの参加をお待ちしています。
　　第3陣は白泉に野崎氏が下車。荒波の中、波の死んでいる場所を見つけ見事カジカ44.1cmを釣り上げ総合優勝と身長優勝はさすがでした。第4陣は鵜苫に氏家先生、和氏、佐藤氏の3名が降り立ちましたが、佐藤氏は海岸の状況に早々に見切りをつけて鵜苫港に避難、肉厚で美味しそうな良型クロガシラを揃えて見事総合3位でした。氏家先生と和氏は荒波に立ち向かい、波の合間からカジカを探しましたが奮闘むなしく氏家先生8位、和氏10位でした。
　　残る最後5名第5陣は様似港で下車、深谷氏はソビラ岩方面に行きクロガシラを揃えましたが総合7位。大田氏と由川は港中央に入りましたが大物は姿を見せず、大田氏はドンコの入れ食いに終始ホクホク顔で、それぞれ9位と5位。笹島氏は港東側に陣取り、荒波を避けて逃げ込んできたアブラコ41.5cmを抜き上げ総合準優勝および身長準優勝でした。鈴木氏は会所前から荒波の中を果敢に攻めましたが港内撤退を余儀なくされ、あえなく撃沈しました。
　　今回の例会は、生温く感じられるほどまだまだ海水温が高く、カジカ、アブラコ、アカハラの姿はほとんど見られませんでした。また想定外の荒波と底荒れのため港内組以外は苦戦を強いられた釣りでした。しかし、良型のクロガシラが結構上がったのは不幸中の幸いでしょうか。今後海水温が下がり、来月例会のカジカの岸寄りに期待したいです。一行は東静内漁港で審査、表彰式を行った後、コンビニで各自昼食を調達して帰路につきました。